7.万引き家族

昨日観に行ってきた!観ながらずっと昔の友達のことが思い出してた。

 

私には中1の時仲良かった子がいた。その子は母親が男つくって出て行ってしまったため、父親と二人暮らしをしていた。ところが冬になる頃に、父親が帰ってこなくなり、電気とガスを止められてしまって、暗い部屋で一人で水風呂を浴びていると聞いてしまった。周りの人達はその子の匂いが臭いから近寄らないでほしいと言っていた。

私はその子をなんとか助けたかったから母親と祖父母に状況を説明した。たぶん家にその子を連れてきたいとも言った記憶がある。「それはできないけどなんとかする」と言ってくれた。結局私の家族がその市の民生委員に連絡してくれて、父親が帰ってきてちゃんと電気とかガスも復旧したと言っていた。

そっからなんか些細なことでケンカしてあんまり話さなくなった後にその子は転校してしまった。確かおばあちゃんのとこに一緒に住むようになったと言ってた気がする。

 

もう遠い昔のことなのに、そのことをずっと思い出しながら観ていた。

私は本当の貧困って言うのがわからない。子どもが学校行けない、万引きしなきゃいけないそんな状況が真に理解できることはこの先もないかもしれない。特に高校以降は母子家庭で生活が大変な子はいたけど、中学の子ほどではなく、いつしか自分の周りにいる人達が世界だと思ってたみたいだ。

色んな人達がいる。今日食べる物、寝る場所がないって人もいるんだ。

 

その子にしたこと、本当によかったのかはわからないけど、自分は当たり前に温かいお風呂入れるのにその子は暗闇で水風呂浴びてるって聞いたらなんとかしたかった。女の子がそんな状況になるなんて可哀想だしありえないと思った。だからまあうーんよかったと思うことにする。

煮え切らない感じだけど終わり!